薬剤師・薬学生の情報サイト[ファーマシストマガジン]

薬事医療業界ニュース

トピックス

プレスリリース

米国における大塚製薬とアケビア社による 腎性貧血治療薬の共同開発・共同販売契約締結について (東京)

[2016年12月20日]

(ビジネスワイヤ) -- 大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:樋口達夫、以下「大塚製薬」)は、アケビア・セラピューティクス・インク(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジョン・P・バトラー、以下「アケビア社」)と、慢性腎臓病に伴う貧血(腎性貧血)の経口治療薬(低酸素誘導性因子安定化剤)として開発中の「バダデュスタット(vadadustat)」の米国における開発および販売に係る協業契約を締結しました。

このSmart News Release(スマート・ニュース・リリース)にはマルチメディアのコンテンツが含まれています。リリース全文はこちらから: http://www.businesswire.com/news/home/20161220005351/ja/

腎性貧血は米国においては約180万人の患者さんがいるとされ*1、腎性貧血治療薬であるエリスロポエチン製剤(注射剤)の市場は米国で約35億米ドルとなっています*2。その原因は、骨髄による赤血球の産生を促す重要なホルモンであるエリスロポエチンの産生が腎臓で減少することとされています。腎性貧血を治療しないでいると慢性腎臓病の症状悪化や死亡率増加をもたらすといわれています*3。慢性腎臓病の患者さんの貧血治療により適した安全な経口腎性貧血治療薬が世界で求められています。

大塚製薬は、今回の契約締結により、アケビア社に対して契約一時金125百万米ドルに加え、今後の開発段階や承認内容に応じたマイルストーンを支払います。また、売上高の目標達成に応じたマイルストーン等を支払います。米国での開発費用、販売経費、売上については、両社で折半します。

大塚製薬の代表取締役社長 樋口達夫は「バダデュスタットは腎性貧血の標準治療法に大きな変化をもたらすことで、慢性腎臓病で苦しまれている多くの患者さんに役立つことを期待しています。大塚製薬の循環器・腎臓領域に、アケビア社の専門的技術による新たな治療薬が加わることで世界の患者さんに貢献できると確信しています」と述べています。

アケビア社の社長兼CEO ジョン・P・バトラーは「今回の提携により、グローバルで実施中のフェーズ3試験であるPRO2TECT試験 と INNO2VATE試験の資金が潤沢となり、アケビア社は長期的な価値を得ることになります。世界をリードする革新的な製薬企業の一つである大塚製薬と協業することでバダデュスタットの米国での上市の準備が整い、販売体制も強固になります。重要かつ新たな治療選択肢を届けることを通じて、慢性腎臓病の患者さんの生活を改善するという強い使命のもと協業してまいります」と述べています。

【参考】

バダデュスタット(vadadustat)について
バダデュスタットは、慢性腎臓病に伴う経口貧血治療薬としてフェーズ3試験を実施中です。
低酸素誘導性因子(Hypoxia Inducible Factor;HIF)の分解酵素である低酸素誘導性因子プロリル水酸化酵素(HIF Prolyl Hydroxylase ; HIF-PH)を阻害することにより、エリスロポエチン転写因子であるHIFを安定化・調整する働きをします。HIFは、酸素濃度の変化に応答し、赤血球の産生に関与する遺伝子発現を制御します。バダデュスタットは、標高が高くなって酸素濃度が低下した時に、人体が低酸素状態に自然に適応するメカニズムと同じ作用で働きます。人体は低酸素状態では、HIFの産生を上昇させます。このHIFはエリスロポエチン産生を導くのみでなく鉄輸送能を改善する働きもあるので相互依存的プロセスを調整することで、赤血球の産生を高め、結果として酸素運搬を改善します。

アケビア社について(URL: http://akebia.com/
アケビア社は、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くバイオ製薬企業として、HIFの生物学を通じて、腎臓病の患者さんに革新的治療法を提供することに注力しています。アケビア社のリードプロダクトであるバダデュスタットは、慢性腎臓病に伴う貧血を有する非透析期・透析期の双方の患者さんを対象に開発を進めている経口貧血治療薬です。現在、アケビア社は、グローバルフェーズ3試験(PRO2TECT試験:非透析期対象、INNO2VATE試験:透析期対象)を実施しています。

 
*1   Stages 1-4: JAMA 2007 Coresh et al. (Prevalence of CKD in the US). NHANES 1988-94 and 1999-2004.
Stage 5: USRDS 2013 report (ESRD). Iseki K and Kohagura. Anemia as a risk factor for chronic kidney disease K. Kidney Int Suppl. 2007;107:S4-9.
*2 Global sales of injectable erythropoiesis-stimulating agents as reported in public filings.
*3  Culleton B, Manns B, Zhang J, Tonelli M, Klarenbach S, et al. Impact of anemia on hospitalization and mortality in older adults. Blood 2006;107(10):3841-3846. Portolés J, Gorriz J, Rubio E, de Alvaro F, García F, et al. The development of anemia is associated to poor prognosisin NKF/KDOQI stage 3 chronic kidney disease. BMC nephrology 2013;14(1):2.


連絡先:

【お問い合わせ先】
大塚製薬株式会社 広報部
TEL: 03-6361-7379(直)
FAX: 03-6717-1479
e-mail: pr-pharma@otsuka.jp
URL: http://www.otsuka.co.jp/
または
アケビア・セラピューティクス・インク  (Akebia Therapeutics Inc.)
AJ Gosselin, Manager, Corporate Communications
TEL: +1-617-844-6130
e-mail: agosselin@akebia.com
URL: http://akebia.com/

配信元:ビジネスワイヤ

>> プレスリリース一覧に戻る

知っトク!おトク!豆知識

健康・医療分野におけるITC化 国民がメリットを感じられる今後の方向性とは
現在、医療情報のITC化は主官庁である厚労省と総務省で進められています。病院や薬局、そして介護も含む地域医療連携の全体をネットワーク化し、個人の健康・医療・介護分野の情報をパーソナルヘルスレコードとして本人が一元管理・活用できるようにします。ITC化された情報をスマホアプリで見ることができれば、利用者はどんな診断や投薬をされているかがわかります。また、本人自らが情報を持ち運ぶことにより、引っ越しなど地域を超えての活用や、複数診療科での活用、介護分野の多職種連携チームでの活用が可能となります。

今月号の目次
今日はなんの日?
  • 2016年9月9日
  • 救急の日
  • 厚生労働省が1982年に「9(きゅう)9(きゅう)」の語呂合わせから制定。救急医療関係者の意識向上と、国民の正しい理解を深めることが目的である。
  • 2016年9月9日
  • 骨盤臓器脱 克服の日
  • 尿失禁・骨盤臓器脱で悩む女性ゼロをめざすひまわり会により制定される。骨盤臓器脱の英語表記は「POP」と略され、逆転すると「909」と読めるため。
  • 2016年9月22日
  • フィットネスの日
  • 日本フィットネス協会の設立記念日であり、9月は厚労省が実施する「健康増進普及月間」でもあるため制定される。国民の健康体力づくり推進が目的である。
  • 2016年9月24日
  • 歯科技工士記念日
  • 1955年設立の日本歯科技工士会により、2005年9月に50周年を記念して制定されたふたつの記念日のひとつ。もうひとつは10月8日の「入れ歯感謝デー」。

薬剤師の地域別時給[東日本]
地 域 東京23区 東京都下 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 群馬県 栃木県 静岡県 山梨県
平均値 ¥2,302 ¥2,203 ¥2,126 ¥2,229 ¥2,400 ¥2,508 ¥2,309 ¥2,255 ¥2,051 -
薬剤師の地域別時給[西日本]
地 域 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 愛媛県 福岡県
平均値 ¥2,249 ¥2,111 ¥2,114 ¥2,020 ¥2,111 ¥2,145 ¥1,960 ¥2,771 ¥1,913
(2015年2月~2016年1月)
AiDEM 株式会社アイデム 人と仕事研究所調べ

薬剤師インタビュー

アクセスランキング

1

[薬事医療業界ニュース]

建物外への出入口が必要‐「調剤所と同様」判断で見解
2

[特集コラム]

施設基準届け出の憂鬱 ~申請から2か月後に届いた受理通知~ ららくま薬局 熊谷信さん
3

[薬剤師インタビュー]

地域のみなさんから広く信頼してもらえる薬剤師になりたい 中央薬局 下村英紀さん

最新ニュース

一覧を見る

produced byアイデムエキスパート

pmdaメディナビ

バックナンバー

pmdaメディナビ